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  • 執筆者の写真元気牧師

8月30日(火)




【聖句】


主は羊飼い、

わたしには何も欠けることがない。


(旧約・詩編23:1)



【黙想】


少し離れたところにある、

山の中の病院で療養生活を送っていたあるご婦人を

久しぶりに訪問したときのこと。


わたしが枕辺で聖書を開き、

詩編23編を読み始めると、

「主は羊飼い…」という言葉を聞くやいなや

その方の目から大粒の涙がボロボロとこぼれてきました。


主は羊飼いー。


この一句の中に、私たちの慰めと平安があります。


「飼い主のいない羊」ほど憐れなものはありませんが、

「飼い主のもとにある羊」ほど幸いで安全なものはありません。


私たちの平安は、

羊のような弱い私が

狼のように強くなった時、そこに生じてくるもの、

ではありません。


私たちの平安。

それは、羊のような弱い私が、

狼のようになれば平安が得られるのだ、という生き方をやめて、

一匹の羊、それも、

羊飼いのもとにいる一匹の羊であることに徹するとき、

そこに満ち溢れるものです。


この世と競合するような強さを求めることに別れを告げ、

使徒パウロが言うところの、

「わたしは弱い時にこそ強い」

「神の力は私の弱さの中にこそ現わされる」

・・・この不思議な信仰の次元に踏み出していきましょう。


狼になろうとするほど、

恐れの虜になります。


あなたが今、恐れているなら、

もう一度、羊として、小羊として、

主の懐に戻ってください。




【小さな祈り】


*今日は「詩編23編」を

ゆっくり噛み締めながら読んでください。

「自分自身に読み聞かせるように」声に出して読んでください。


≪詩編23編≫

主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。
主はわたしを青草の原に休ませ
憩いの水のほとりに伴い
魂を生き返らせてくださる。
主は御名にふさわしく
わたしを正しい道に導かれる。
死の陰の谷を行くときも
わたしは災いを恐れない。
あなたがわたしと共にいてくださる。
あなたの鞭、あなたの杖
それがわたしを力づける。
わたしを苦しめる者を前にしても
あなたはわたしに食卓を整えてくださる。
わたしの頭に香油を注ぎ
わたしの杯を溢れさせてくださる。
命のある限り
恵みと慈しみはいつもわたしを追う。
主の家にわたしは帰り
生涯、そこにとどまるであろう。




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