６月４日（日）

【聖句】

苦い根が芽を出して悩ましたり、

これによって多くの人が

汚されたりすることの

ないようにしなさい。

(新約聖書・ヘブライ人への手紙12章15節)新改訳

【黙想】

あなたの内に、

何か苦々しく思っていることは

ないでしょうか。

たとえば、

あなたの心の内に、

誰か赦していない人、

憎んでいる人はいないでしょうか。

そのような苦々しい思いは、

根のように、

普段は地中に埋もれていて見えません。

しかしその根が地中深くにある限り、

事あるごとに

その根が地上に伸びて芽を出すのです。

その苦い根は

まずあなた自身を苦しめ、

悩ませ、傷つけます。

そして周囲の人をも毒するのです。

あなたが誰かを赦していないなら、

あなたの隣の人にいる別の人にも

その苦々しさが伝染します。

赦さない心は、

必ず伝染するのです。

あなた自身のために、

赦してください。

赦しは、人のためではなく、

あなた自身のためにすることです。

そして赦しは、

１秒でも早いほうが良い。

ある人は言いました。

小さな紙コップ一杯の水を

あなたに手渡したなら、

あなたはそれを、

難なく軽々持つことができるでしょう。

しかしその紙コップを

１時間、２時間、

６時間、１２時間持ち続けていたらどうでしょう。

もうあなたの腕や手の指は悲鳴をあげ、

あなたの精神もまた、

狂いそうになるでしょう。

「赦さない心」は、

それがたった一人に対する

取るに足りないと思われるような

思いでも、

長く持ち続けていれば

必ずあなたを苦しめ、

追い詰めるのです。

たとえあなたが何度礼拝に出ても、

祈り、御言葉を聞き、讃美し、

祝福を受けとっても、

苦い根はそれらを握りつぶし、

祝福の流れをせき止め、

聖霊を窒息させてしまうのです。

どうかあなたの内にいます聖霊が

あなたの心の内をくまなく照らし、

苦い根がないか、

お探りくださいますように。

実は私たちは、

自分に最も近しい人を

心のどこかで赦していない、

苦々しい思いを持っている

かもしれないのです。

もし根があったなら、

聖霊の助けによって

その根を断ち切り、

聖霊の癒しと回復の御業によて

心身の平安を取り戻すことが

できますように。