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  • 執筆者の写真元気牧師

5月26日(金)



【聖句】


主よ、わたしの霊が

なえ果てているとき

わたしがどのような道に

行こうとするか

あなたはご存じです。


(旧約聖書・詩編142編4節)



【黙想】


これはダビデが命を狙われ

荒れ野に逃れ、

洞穴に隠れていたときの祈りと

言われています。


自分の国にも安心できる場所がなく、

ならばと身分を隠して敵の国に

いわば亡命したけれど、

そこでも敵に囲まれてしまう。


どこに逃れて行っても、

どこに身を潜めても、

平安がないのです。


そんな中で、

彼は暗い洞窟の中でうずくまり

祈り始めます。


少し長いですが、

詩編142編の全文を読んでみましょう。


 声をあげ、

 主に向かって叫び

 声をあげ、

 主に向かって憐れみを求めよう。

 御前にわたしの悩みを注ぎ出し

 御前に苦しみを訴えよう。


 わたしの霊がなえ果てているとき

 わたしがどのような道に

 行こうとするか

 あなたはご存じです。

 その道を行けば

 そこには罠が仕掛けられています。

 目を注いで御覧ください。

 右に立ってくれる友もなく

 逃れ場は失われ

 命を助けようと

 してくれる人もありません。


 主よ、あなたに向かって

 叫び、申します

 「あなたはわたしの避けどころ

 命あるものの地でわたしの分と

 なってくださる方」と。

 わたしの叫びに

 耳を傾けてください。

 わたしは甚だしく

 卑しめられています。

 迫害する者から

 助け出してください。

 彼らはわたしよりも強いのです。

 わたしの魂を枷から

 引き出してください。

 あなたの御名に

 感謝することができますように。

 主に従う人々がわたしを

 冠としますように。

 あなたがわたしに

 報いてくださいますように。

わたしはこの中で、


 わたしの霊がなえ果てているとき

 わたしがどのような道に

 行こうとするか

 あなたはご存じです。

 その道を行けば

 そこには罠が仕掛けられています。


この言葉が心に残りました。


心が弱り、恐れ、疲れ、

周囲すべてが敵のように

思われるとき、

私の心はいつも

あなたから離れ、

人間的な方法で安全を、

安心を、確保しようと

してしまう。


事実ダビデは、

この洞穴に逃れてくる前、

荒れ野に逃れていってすぐ、

ある祭司の家に行き、

そこに置いてあった剣を

身に帯びました。


その剣は、

かつてダビデ自身が

神様と共に立ち向かって勝利した

ペリシテの巨人、

ゴリアトのものでした。


あの時、ダビデはゴリアトに

こう言いましたね。


 お前は剣や槍や投げ槍で

 わたしに向かって来るが、

 わたしお前が挑戦した

 イスラエルの戦列の神、

 万軍の主の名によって

 お前に立ち向かう。

 (サムエル上17:45)


このように宣言し、

あのゴリアトさえ恐れず

立ち向かっていったダビデが今、

恐れの中で、

ゴリアトの剣を喜んで担ぐ。


彼はそんな自分自身の

弱さを認め、

祈ります。


 わたしの霊がなえ果てているとき

 わたしがどのような道に

 行こうとするか

 あなたはご存じです。

 その道を行けば

 そこには罠が仕掛けられています。



兄弟姉妹。

わたし自身、

心身が疲れ果てて

すべてがマイナスに思われて

しまうようなとき、

決まって心のうちに

聞こえてくる声がある。

浮かんでくる思いがある。

押し寄せてくる恐れがある。


もしその声、その恐れ、

そのときの思いに促されて

人間的な安心を得ようと

動き始めるなら、

その道の先では

悪魔が大口をあけて

待っているでしょう。


兄弟姉妹。

ダビデはそんなとき、

自分の弱さを認め、

声をあげて、

主に向かって祈りました。


 主よ、あなたこそ、私の逃れ場。


さあ今、これを読んでいるあなたも、

この一言でいいですから、

心をこめ声を出して

告白してください。


5秒で出来ますから、

必ず声に出して告白してください。


せーのっ!




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