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  • 執筆者の写真元気牧師

4月25日(金)



【聖句】


主を讃美するために民は創造された。

(詩編102編19節)




【黙想】


詩編102編には、欄外に表題として

苦しむ者の祈り。彼が気落ちして、

 自分の嘆きを主の前に注ぎ出したときのもの。(新改訳)

と記されています。


バビロン捕囚の末期。

彼は自らの死の近づきを感じています。

痩せ細った肉体。深い孤独。

彼は自分自身のことを、

「すべてを喪失したもの」

「廃墟のふくろう」

「屋根の上にひとりいる鳥」と言っています。


誰よりもエルサレムの再建を望み、

神殿の石畳の塵すら恋い慕う彼は、

死を目の前にして、心を注ぎだすのです。



そんな彼が、まことに遺言のようにして高らかに叫びます。


後の世代のために

このことは書き記されねばならない。

「主を賛美するために民は創造された。」




雨上がりの園庭には、

嬉々とし遊びまわる子どもたちの声が響き渡っています。


二階では、子どもたちのために

父母の会の役員たちが打ち合わせをしていて、


礼拝堂では、次週の礼拝のために

教会の奏楽者がオルガンとピアノの練習をしています。


礼拝堂からのピアノの讃美歌の音色が、

この建物全体を覆い包んでいます。


その音色を聞き、歌詞を心の中で紡ぎながら、

わたしはこの御言葉を思い出しました。


「主を賛美するために民は創造された。」



不思議です。

「ほんとうにそのとおりだ」と、

理屈を飛び越えて、分かったような思いになりました。


思わず、主なる神様が、

讃美に包まれている私たちを喜んでおられるような、

そんな私たちを天で目を細めてながめつつ、

ピアノに合わせて鼻歌を歌っているお姿を思い浮かべてしまいました。


帰りがけに奏楽者が満面の笑みで一言。

「小さな子どもたちがたくさんいるって、いいですね~。」



これからも、こんな教会、幼稚園でありたいと思いました。



わたしたちの生活が

讃美あふれるものとされますように。


あ~~!!

病床のあの人、独り暮らしのあの人と一緒に、

讃美したい!










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