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  • 執筆者の写真元気牧師

2月20日(月)



【聖句】


あなたのパンを水の上に投げよ。

ずっと後の日になって、

あなたはそれを見出す。


(旧約聖書・コヘレトの言葉11章1節[新改訳])



【黙想】


古来、いろいろな解釈が

なされてきた聖句の一つです。


今日は内村鑑三の聖書注解の

言葉を紹介したいと思います。


世に無益なることとて、
パンを水の上に
投げるが如きはない。
水はただちに
パンに沁み込みて、
ひたされるパンの塊は
直ちに水底に沈むのである。
パンを人に与うるは良し、
これを犬に投げるのも
悪しからず、
されどもこれを
水の上に投げるに至っては
無用の頂上である。
しかるにコヘレトは
この無益のことを為せと
人に告げ、
己に諭したのである。
汝のパンを水の上に投げよ、
無効と知りつつ愛を行え、
人に善を為して
その結果を望むなかれ。
物を施して
感謝をさえ望むなかれ。
ただ愛せよ、
ただ施せよ、
ただ善なれ、
これ人生の至上善なり。
最大幸福はここにありと
コヘレトは言うたのである。

大変印象深く、

示唆に富む受けとめだと

わたしは思います。


讃美歌536番の歌詞を

思い出します。


 むくいを望まで 

 人に与えよ、

 こは主のとうとき 

 みむねならずや、

 水の上に落ちて 

 流れし種も、

 いずこの岸にか 

 生いたつものを。


 浅きこころもて

 ことをはからず、

 みむねのまにまに 

 ひたすら励め。

 風に折られしと 

 見えし若木の、

 おもわぬ木蔭に 

 人もや宿さん。



求人誌を見ていると、

「『ありがとう』と

言ってもらえる仕事です!」と

いう謳い文句が

誌面のあちこちに踊っています。


それは素晴らしい仕事でしょう。


でも私たちは、

ありがとうを期待しないでいよう。


そっと与え、

ひそかに愛し、

静かに耐え忍んで、

すべてを神様の前に

携えていこう。


愛せたこと、

与え、施し、

耐え忍べたことを

神様に感謝しよう。


 ありがとう。

 嬉しかったよ。


神様から、

そう言っていただけたら

もう天にも昇る夜。



【小さな祈り】

*フランシスコ・ザビエルの祈り*


「十字架上のキリストへの祈り」


主よ、あなたを愛するのは、

あなたが天国を

約束されたからではありません。

あなたに背かないのは、

地獄が恐ろしいからでは

ありません。

主よ、私を引きつけるのは、

あなた自身です。

私の心を揺り動かすのは、

十字架につけられ、

侮辱をお受けになった、

あなたのお姿です。

あなたの傷ついた、

お体です。

あなたの受けられた、

辱めと死です。

そうです、主よ、

あなたの愛が

私を揺り動かすのです。

ですから、

たとえ天国がなくても、

主よ、わたしはあなたを

愛します。

たとえ地獄がなくても、

わたしはあなたを畏れます。

あなたが何も下さらなくても、

わたしはあなたを愛します。

望みがかなわなくても

私の愛は変わる事はありません。

アーメン。





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