【聖句】
「主よ、渇くことがないように、
また、ここにくみに来なくてもいいように、
その水をください。」
(新約聖書・ヨハネによる福音書4章15節)
【黙想】
正午ごろサマリアの井戸端で出会った
主イエスとサマリアの女。
彼女の魂の渇きと、
真理を求める思いとをくみ取った主イエスは
「わたしに水を飲ませてください」と語りかけつつ近づき、
彼女に真の救いについて説くのです。
「この水を飲む者はだれでもまた渇く。
しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。
わたしが与える水はその人の内で泉となり、
永遠の命に至る水がわき出る。」
主イエスが言わんとしている「水」が何を意味するのか、
彼女にはまだわからなかったでしょう。
まだ不完全な理解であったに違いありません。
しかし彼女は、
主イエスの言葉を聞いてこう答えました。
「主よ、渇くことがないように、
また、ここにくみに来なくてもいいように、
その水をください。」
その水を、ください!
この素直さ!直ぐさ!
そしてこの飢え渇き!
主イエスは彼女のまっすぐな訴えを受け止めて、
このあとすぐさま、さらに深い語りかけへと彼女を導きました。
兄弟姉妹。
このサマリアの女は、
町の人々みんなから忌み嫌われ、避けられていた人でした。
人間の目には、この人に霊的な識別力や信仰的な伸びしろがあるようには思えなかったでしょう。
しかし主はすべてをご存じでした。
主は心を、ご覧になるのです。
私たちは、主が私たちの心をご覧になっておられることを
忘れないようにしたいと思います。
人からどう思われてもいい。
餌をねだる犬のように思われてもいい。
尻尾をふって、「主よ!それをください!」って、
なりふりかまわず祈る者でありたい。
そして私たちもまた、
隣人を、身なりや立ち居振る舞いや、
自分の好みや人からの評価によってではなく、
主と同じまなざしでしっかりと見つめてあげたい。
神様が愛し、喜んでおられる人を、
私たちも愛し、喜ぶことができるように・・。
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