【聖句】
恐れるな、アブラムよ。
わたしはあなたの盾である。
あなたの受ける報いは非常に大きいであろう。
(旧約聖書・創世記15:1)
【黙想】
聖書を開くと、
この言葉の前にはこう記されています。
これらのことの後で、主の言葉が幻の中でアブラムに臨んだ。
「これらのことの後で」とありますが、
アブラムに何があったのでしょうか。
エジプトでの失敗がありました。
息子同然の甥っ子ロトとの別れがありました。
そのロトを救出するために
生涯で後にも先にもこれっきりの
戦いにも出ました。
戦いに勝利してロトとその家族の救出に成功しましたが、
ロトは再びもといた場所へ出ていってしまいました。
戦利品を辞退したアブラムは、
ある意味では何一つ得るところのない戦いを終え、
そればかりか、これからは周辺国から警戒され、
下手をすれば仕返しを去れるかもしれない立場となり、
恐らく疲れと不安の中に打ちひしがれていたのではないかと思います。
主なる神様は、
そんなアブラムに駆け寄り、
おっしゃったのです。
恐れるな、アブラムよ。 わたしはあなたの盾である。 あなたの受ける報いは非常に大きいであろう。
いろいろなメッセージのこもった言葉だと思います。
しかし主なる神様が一番伝えたかったことはこうだと思います。
アブラムよ!
目の前の現実に目を奪われて不信仰に陥ってはいけない。
わたしから目をそらしてはならない。
さあこっちを見なさい!
小学生の頃、
なぜか丸い方位磁針に憧れて買ってもらったことがありました。
どの方角に向けても、
あの赤い針は必ず最後には北を指します。
どんなに揺さぶっても、
たたいても、振っても。
そりゃ少しは針もグラグラします。
でも、最後にはバチっと北を指す。
方位磁針みたいな、
信仰者になりたい。
【小さな祈り】
主よ。
何かあるとすぐにふらふらと、
あなたから離れ、あなたを見失い、
御言葉を忘れ、
「目の前のことだけがすべて」になってしまう私です。
どんなことがあっても最後には
あなたのもとへ、
御言葉の中へ、
あなたの愛の中へと帰ってくる、
最後にはあなたのほうに向きなおる、
そんな信仰者に、わたしはなりたいです。
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*あなた自身の言葉で少し祈りを続けましょう。
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アーメン。
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