【聖句】
ダビデの子孫として生まれ、
死者の中からよみがえったイエス・キリストを、
いつも思っていなさい。
(新約聖書・テモテへの手紙Ⅱ2章8節[新改訳])
【黙想】
若き伝道者テモテ。
繊細な心。若さ。そして絶えざる牧会上の問題。
彼の心には常に数々の思い悩みが満ちていたことでしょう。
あの人のこと、この人のこと。
あの人の言葉、この人の眼差し。
パウロはそんなテモテにこう勧めます。
ダビデの子孫として生まれ、
死者の中からよみがえったイエス・キリストを、
いつも思っていなさい。
世を歩まれ、
世に打ち勝たれた、
主イエス・キリストを、いつも、思うこと。
これが悩みに打ち勝つための信仰的アドバイスです。
悩みの種である何か・誰かについていつも思っている、
これは×です。
反対に、忘れよう、忘れようと念じる、頑張る、
これも×。
考えないようにしよう、忘れようと思えば思うほど、
かえって考えてしまう、忘れられなくなってしまうからです。
いちばん良いのは、
〇〇について考えることをやめる、考えないようにする、
ということではなく、
イエス・キリストのことを思うことです。
もっとイエスさまのことを考えることです。
私自身、
ある時、心が沈み、人を恐れ、
魂がうなだれていたある日、
”職業柄”ではありますが、
いっとき、その日の祈祷会の準備に精を出し、
祈祷会で聖書の言葉を集中して語った後、
さっきまで心を占めていた悩みや恐れが
あとかたもなく消え去ってしまった、ということを体験したことがあります。
このような体験は一度や二度ではありません。
布団にもぐって讃美歌を熱唱するのでもいい。
ノートにひたすら御言葉を書きつけるのでもいい。
イエスさまの御名を唱えながら掃除機をかけるのでもいい。
御言葉を一つ握って散歩するのでもいい。
ある人は言いました。
礼拝すればするほど、
心配は減る。
そのとおりです。
イエス・キリストのことを、いつも思っていなさい。
【小さな祈り】
天の父なる神様。
誇張ではありません。
心の中で心配が洪水のようです。
まるでオセロの駒がパタパタ次々黒に変わっていくように、
心の中を、恐れが占めていきます。
イエス・キリスト。
イエス・キリスト。
イエス・キリスト!
あなたの御名を呼びます。
あなたの御名を呼び求めながら、
わたしの思いをあなたに向かって集めます。
(大きな声で)イエスさま!
わたしはあなたのもの。
あなたはわたしを守り通されます。
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*ご自分の言葉で祈りを続けましょう。
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アーメン。
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