
【聖句】
「わたしについて来なさい。」
(新約聖書・マタイによる福音書9章9節)
【黙想】
マタイによる福音書9章9節全体はこんな一文です。
イエスは、そこを去って道を通りながら、
収税所にすわっているマタイという人をご覧になって、
「わたしについて来なさい。」と言われた。
すると彼は立ち上がって、イエスに従った。
マタイは収税人でした。
ローマ帝国の威を借り、
同胞から税と利益を巻き上げて私腹を肥やしていました。
だから「罪人」とされ、
国民からは忌み嫌われていました。
そんな男が収税所に座っているのを、
主イエスはご覧になった。
そして一言。
「わたしについて来なさい。」
このイエスさまのひとことは、
とても重い、大切な言葉です。
でも、この言葉には不思議な軽やかさもあるように思うのです。
わたしたちがなすべきことは、
複雑なこと、難しいこと、離れ業、ではないのです。
イエスさまについていくこと。
ただこれだけと言えば、
そう、ただこれだけなのです。
子どもたちの歌声が聞こえてきます。
♪
イエスさまーにー ついていーこー
イエスさまーにー ついていーこー
イエスさまーにー ついていーこー
どこまーでーもー どこまーでーもー
♬
そう。そうだよ。と、思わされます。
【小さな祈り】
主よ。
あなたは、
収税人マタイの罪を暴くことも、
その悪事を糾弾することも、
無理難題を押し付けることもなく、ただ、
「わたしについて来なさい」と言われました。
彼の全生涯を、
彼のすべての罪を引き受ける包みこむ、あなたのことば!
わたしのすべてを担い、
わたしの罪にまみれた人生を引き受け、
わたしを神の子としてくださる、
あなたのことば!
「わたしについて来なさい。」
イエスさま、わたしはあなたについていきます。
どこまでも。どこまでも。
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*あなたの言葉で祈りを続けましょう。
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アーメン
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