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  • 執筆者の写真元気牧師

9月21日(水)



【聖句】


剣をさやに納めなさい。

剣を取る者は皆、剣で滅びる。


(新約聖書マタイによる福音書26章52節)



【黙想】


イエス・キリストが十字架にかかられる前の晩。

捕らえられた主イエスのために、

弟子の一人が剣を振りかざして捕縛者に向かっていきました。

たった一人こんなことをしても主イエスを「救出」できるはずもないのです。

しかし彼は、剣を振りかざして戦おうとしました。


その時主イエスが、

はっきりと(たぶん捕縛者たちにも聞こえるように)おっしゃった言葉が、

今日の聖句です。


剣を取るものは皆、剣で滅びる。

だから剣を鞘に納めなさい。


神を信じる者の戦い方があるのだ、ということです。


その戦い方とは、剣を振りかざすものではありません。

むしろ、剣を振りかざして戦いたくなるときにこそ、

自らの剣を鞘に納めておく。

あるいは、抜いた剣を静かに鞘に納める。


自分の剣を鞘に納めるということは、

そっくりそのまま神への祈りであり、

主への信仰告白です。


そこには、必ず、神様の顧みがあります。

あなたが自分の剣で戦うのをやめたとき、

神の力があなたを覆うのです。


讃美歌333番の歌詞を思い出します。


主よ、われをば とらえたまえ

さらばわが霊は 解き放たれん

わがやいばを くだきたまえ

さらばわが仇に 打勝つをえん



【小さな祈り】


主よ。

私が自分の小さな剣を振りかざして戦いそうになるとき、

あなたの御言葉を思い起こさせてください。

抜きかけた剣を鞘に納め、

いやむしろそれを捨てることで、

あなたへの私の信頼を言い表すことを得させてください。

*あなたの言葉で祈りを続けてください。

アーメン


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