
【聖句】
声をあげ、主に向かって叫び
声をあげ、主に向かって憐れみを求めよう。
御前にわたしの悩みを注ぎ出し
御前に苦しみを訴えよう。
(旧約聖書・詩編142編2-3節)
【黙想】
声をあげ、叫ぶこと。
これはとても原始的で、
とても根源的な行為だと思います。
主に向かって声をあげて叫ぶ―。
聖書の信仰において、
「叫ぶ」というのはごく自然で普通の行為です。
特別なことではありません。
詩編の中にある「叫び」の
ほんの一例をあげてみます。
わたしの王、わたしの神よ
助けを求めて叫ぶ声を聞いてください。
詩編5:3
苦難の中から主を呼び求め
わたしの神に向かって叫ぶと
その声は神殿に響き
叫びは御前に至り、御耳に届く。
詩編18:7
助けを求めてあなたに叫び、救い出され
あなたに依り頼んで、裏切られたことはない。
詩編22:6
新しい歌を主に向かってうたい
美しい調べと共に喜びの叫びをあげよ。
詩編33:3
叫び続けて疲れ、喉は涸れ
わたしの神を待ち望むあまり
目は衰えてしまいました。
詩編69:4
主よ、わたしはあなたに叫びます。
朝ごとに祈りは御前に向かいます。
詩編88:14
苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと
主は彼らの苦しみに救いを与えられた。
詩編107:19
声を出して、叫ぶこと。
洗練された言葉でなくてよいのです。
主に向かって叫ぶ。叫ぶ。
個人的な経験で申し上げますと、
主に向かってなりふり構わず叫ぶことができたとき
何か信仰の殻、膜に裂け目が入り
風穴があいたように感じました。
主を呼び求めるその声を、
主は必ず聞きとり、
必ずこたえてくださいます。
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