【聖句】
神は、その独り子をお与えになったほどに、
世を愛された。
独り子を信じる者が一人も滅びないで、
永遠の命を得るためである。
(新約聖書・ヨハネによる福音書3章16節)
【黙想】
**日曜日の礼拝説教の一節より**
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・
兄弟姉妹、
神の愛は、あなたの中で、最後に残るものです。
最後まで、最後の最後まで、残るものです。
その愛は、あなたを失いたくないばかりに
ご自分の独り子をすらお与えになったほどの愛だから、
あなたがどんな姿になっても、
どんな姿になり果てても、
父なる神は、必ずあなたを抱き寄せてくださいます。
神様にとってあなたは、
それほど大切な人なのです。
この愛を知るまで、
あなたは、ほんとうのあなたをまだ知らないのです。
この愛を信じるまでは、
あなたは、ほんとうのあなたの価値を、
あなたの人生の、命の、
あなたという存在そのもののすばらしさを、
まだ本当には見つけていないのです。
誰に何と言われようと、
あなたには唯一無二の価値がある。
神にとって、あなたは、
いてもいなくてもいいような存在ではない。
その程度の存在のために、
神はその独り子を犠牲にはしないから。
「あの頃」のあなたは、
きっと、この愛を知っていました。
信じていました。
「かみさま、すき。
まもってくださってありがとう。
これからも いっしょにいてください。」
神さまは、
この手紙を今も大事に持っている。
きっと毎日読み返している。
そして、神さまは、
あなたが忘れてしまっているこの祈りを、
片時も忘れることなく、
いつも一緒にいてくださっているのです。
これからも、
この愛は決して変わりません。
「もう息子と呼ばれる資格はない」
と思う日が来るかもしれない。
自分の価値を見失い、
道に迷うこともあるかもしれないし、
手の中のものが、一つまた一つと、
指の間からこぼれ落ちていく日々が来るかもしれない。
古いアルバムを開く。
その中でキラキラ輝く自分の姿を見つける。
もう自分はあの頃とは違う。
・・そうかもしれない。
でも神様の、あなたへの愛は、
あの頃と何も変わっていないのです。
これからも決して、変わることがありません。
そしてあなたがこの愛に帰ってくるなら、
その時、あなたがどんな姿であっても、
必ず、あの頃と同じように、
ニコニコの笑顔で、
大きく大きく両腕を広げて、
あなたを抱きしめてくださいます。
「おかえり」と。
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