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  • 執筆者の写真元気牧師

8月4日(木)



【聖句】


深い地の底も御手のうちにあり、

山々の頂も主のもの。


(旧約・詩編95:1)



【黙想】


33名の作業員が地下7百メートルの坑道に閉じ込められた―。

12年前の8月5日、南米チリのサンホセ鉱山で起きた落盤事故をご記憶の方も多いでしょう。


事故当初、その状況から生存は絶望視されていました。

しかし12日後に、なんと全員が無事であることが確認されたのです。


しかし深い地の底はまるで生きることを拒むような環境でした

摂氏30度を超す暑さ。90%を超える湿気。

見渡す限りの暗闇。


深い地の底で、飢えと死の恐怖とに抗いながら、

彼らはひたすら救出の時を待っていたのです。


しかし非常におどろくべきことに、

彼らは極限状態にありながら、

全体としての統制を失うことなく、

パニックにならず、

冷静沈着に常に一致協力していたというのです。


これはまさに奇跡であるといえましょう。


ではどうして彼らは、

統制を失わず、希望を保ち続けることができたのでしょうか。


それには明確な理由があるのです。


彼らは実に毎日、

昼の12時と夕方の6時に礼拝と祈りの時を持っていたのです。

彼らは坑道内に礼拝所をつくり、

そこで毎日礼拝し祈りを献げていたのです。


しかも、何と彼らの中には

ホセ・エンリケスさんという牧師がいたのです。


地上の救助隊により、

坑道内と地上が直径15センチの立て杭によってつながると、

牧師はまず最初に、

「33人分の聖書」を送ってもらったそうです。


そして共に聖書を読み、祈り、

励まし合って、救いの時を待ち望んだのです。


その時、エンリケス牧師に示された聖句。

それが今日私たちに与えられた聖書の一節です。


深い地の底も御手の内にあり、山々の頂も主のもの。

地下700メートル。

飢えと死と暗闇の中で33名の鉱夫たちを支えたのは、

「この深い地の底すらも、神は御手のうちにおき、ご支配しておられる」、

との信仰だったのです。


事故から69日後。

彼らが救出された時、彼らは緑色のつなぎを着ていましたが、

その上からTシャツを着て出てきました。


そのTシャツは、エンリケス牧師からが依頼して作ってもらったもので、

「Jesus」と左腕に、

スペイン語で"Gracias Señor!"「主よ感謝します!」と胸に、

そして、

背中には「深い地の底も御手の内にあり、 山々の頂も主のもの」と

記されていました。



【小さな祈り】


主よ、あなたは天と地と海と、

そこに満ちるものすべてを造られた方です。

深い地の底も、

あなたの御手のうちにあるのです。


主よ。

あなたのことを、

天の父としてご信頼申し上げてはおりますが、

あなたのことを、

万物の創造者として崇め、畏れ、

ほめたたえることは、

もしかしたら少なかったかもしれません。


万物の創造主、

全宇宙を無から、御言葉によって造られた方。

そのあなたが、恵み深くも、

わたしの父であられ、

わたしを愛してくださっているのですね。


ならばどうして恐れる必要がありましょう。

どうして思い悩む必要がありましょう。

*つづけて自分の言葉で祈りましょう。

*あなたの「深い地の底」もまた、御手のうちにあることを、

信じて告白し、感謝してください。

アーメン。


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