【聖句】
神はわれらの避け所また力である。
悩める時のいと近き助けである。
(旧約・詩編46:1[口語訳])
【黙想】
詩編46編は、ドイツの宗教改革者マルティン・ルターが作った有名な讃美歌、
「神はわがやぐら」のもとになった詩編です。
彼自身の試練の真っただ中で、
また恐ろしい疫病であるペストが蔓延し、
死の足音がもうすぐそこまで近づいている状況の中で、
彼は詩編46編を握って生き抜いたのです。
詩編46編、新共同訳聖書では次のような言葉で始まります。
神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。 苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる。
「必ず」と聖書が言うとき、
それは文字通り「必ず」なのです。
苦難のとき、必ずそのところにいて助けてくださる。
必ず助けてくださるのです。
ルターが記した讃美歌の歌詞の原文はドイツ語ですが、
その言葉をほぼそのまま翻訳した歌詞を載せてみます。
日本語の讃美歌267とは違う味わいがあります。
ぜひ噛み締めるように読んでみてください。
1.
私たちの神は堅き砦、よき守りの武器。 神は私たちを苦しみ、悲惨から助け出してくださる。 悪い敵はいま必死にあがいており、 その大きな勢力と策略を用いて攻撃してくる 地上の存在でこれに勝てる者はない。
2. 私たち自身の力は無に等しい。
私たちは一人では立つこともできない。 しかし私たちにかわって戦ってくださる方がおられる。 その方は神が立ててくださった戦士。 あなたはその名を聞くのか。
その御名はイエス・キリスト。 万軍の主なるお方、神ご自身であられるお方。 主は敵に敗れることはない。
3. 悪魔が世に満ちて、私たちを飲み込もうとするときも 私たちは恐れなくてもよい。私たちは敵に勝利する。 この世を支配するサタン、悪魔がたけり狂っておそってくるときも 彼の手は私たちにとどかない。 彼は神のみことばの一撃で、打ち倒される。
4. 世人たちがみな神のみことばをあざけり、 御言葉をふみにじっておそれを知らぬときであっても 主は私たちと共に戦ってくださり、 聖霊と賜物を与えてくださる。 世人が地上のいのち、財産、名誉、妻子を奪いとろうとしても 世人は何も得ることはできない。 神の国は永遠にキリスト者のものなのだ。
【小さな祈り】
(可能な方は讃美歌267番を歌うか聞くかするのもよい)
(YouTube : https://www.youtube.com/watch?v=_G5yik1KpkY)
主よ。
あなたはわたしの避けどころ、
わたしたちの砦です。
苦難のとき、あなたは必ず
すぐそばにいまして私を助けてくださいます。
「必ず」とあなたはおっしゃいました。
あなたが「必ず」とおっしゃるのですから、
私は無条件に信じて期待します。
どうかあなたの御言葉のとおり、
この身になりますように。
・
・
*あなたの言葉で続けて祈りましょう。
・
・
アーメン。
Commenti