
【聖句】
わたしの魂よ、主をたたえよ。
わたしの内にあるものはこぞって
聖なる御名をたたえよ。
わたしの魂よ、主をたたえよ。
主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。
(旧約・詩編103:1-2)
【黙想】
フィリピの町の牢獄。
足枷を付けられ鎖でつながれた使徒パウロとシラス。
昼間の鞭打ちで背中についた傷の痛みに耐えながら、
彼らは眠れぬ夜を過ごしていました。
使徒言行録16章25節にこうあります。
真夜中ごろ、パウロとシラスが賛美の歌をうたって神に祈っていると、 ほかの囚人たちはこれに聞き入っていた。
真夜中の牢獄の中で、
足枷と背中の傷のゆえに身を横たえることもできない二人は、
しかし「讃美の歌をうたっていた」というのです。
彼らが歌った讃美は当然、
「詩編」の中のいずれかに違いないと思います。
では彼らは詩編の何編を歌っていたのでしょうか。
ある人はこう言います。
「それは詩編103編ではないだろうか。」
私も、そうかもしれない、そうに違いないと思います。
詩編103編はこう歌いはじめます。
わたしの魂よ、主をたたえよ。 わたしの内にあるものはこぞって 聖なる御名をたたえよ。 わたしの魂よ、主をたたえよ。 主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。
兄弟姉妹、
讃美の歌を歌えないときがあります。
パウロたちだってそうでした。
でも、だからこそ彼らは、自分自身の魂に命じるのです。
「わが魂よ、主をほめよ!」
そうやって主に向かって顔をあげて、
苦しい時に捧げる讃美こそ、
聖書が「賛美のいけにえ(ヘブライ13:15)」と呼ぶところの、
もっとも素晴らしい神への捧げものになるのです。
そしてそのような讃美は
闇ではなく主に目を向けさせ、
霧ではなく神に心をあげさ、
あなたの霊を奮い立たせます。
【小さな祈り】
*私の魂よ。主を讃えよ!
*私の内にあるすべてのものよ、主をほめたたえよ!
*我の魂よ、私の骨、私の肉と血よ!造り主である主を讃美せよ!
恵み深い天の父よ。
私の捧げる讃美の歌は、
御使いのように上手ではないと思います。
けれども主よ、
私のささげる讃美のいけにえを今、
お受け取りください。
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*苦しみの中にある方、試練の中にある方、
主を讃美してください。
あなた自身の言葉か、
詩編103編の言葉でもかまいませんから、
讃美のいけにえをささげてください。
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アーメン。
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