【聖句】
いかに幸いなことでしょう
勝利の叫びを知る民は。
主よ、御顔の光の中を彼らは歩きます。
(旧約聖書・詩編89編16節)
【黙想】
多気町の自然の中で一泊した教会学校の「夏期学校」。
私にとって夏期学校の醍醐味は「夜」ではなく「早朝」。
皆がまだ寝静まっているときに、
がんばってうんと早起きして身支度を整え、
外に出るのです。
静けさと朝露の輝き。
生気がみなぎる草や木々の香り。
僅かな鳥のさえずり。
運が良ければ、眠りにつく前のヒグラシの声も。
その美しい自然の中に佇んで
ぼーっと神さまに思いを巡らすときが私にとって最高の時間です。
しばらく佇んでいると、
中学生の女の子がひとり外に出てきました。
ずいぶんはやいね、と声をかけると、その子はこう言いました。
「朝日を見ようと思って」。
へ~、こんな子もいるんだ、と思いました。
ただ、小高い丘と森に囲まれたこの場所では、
昇ってくる太陽を見ることはできません。
「太陽はあの森の奥だねえー」。
しばらくすると、太陽は見えないのですが、
太陽と反対側、太陽に照らされる西側の丘の斜面が
少しずつ朝日色に輝き始めました。
森の木々が、朝日に照らされ始めたのです。
すると・・・
その時を待っていたかのように、
一斉に蝉が鳴き始めたのです!
朝日に照らされたところから順繰りに蝉の声がなり始め、
光に照らされる面積が広くなるにつれて
蝉の声がどんどん大きくなっていきます。
私にとってはとても新鮮な光景でした。
とても美しく、素晴らしい光景でした。
わたしはこの光景を見ながら、
今日の聖句を思い出しました。
いかに幸いなことでしょう
勝利の叫びを知る民は。
主よ、御顔の光の中を彼らは歩きます。
私たちもまた、
主が御顔を向けて照らしてくださっている民です。
主イエスの復活の光の中を歩む民です。
「わたしに従うものは決して暗闇の中を歩くことはない」と
イエスさまは約束してくださいました。
主はあなた今日も、照らしてくださっています。
だから私たちも、「勝利の叫び」をあげたい。
蝉になど負けていられない。
私たちも歌いましょう。
主の復活を。私たちの勝利を。
ハレルヤ!
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