【聖句】
人はパンだけで生きるものではない。
神の口から出る一つ一つの言葉で生きる。
(マタイによる福音書4章4節)
【黙想】
ある年の「お泊まり会」でのこと。
その子はお泊まり会の1、2週間前からずっと
「お泊まり会楽しみー!お泊まり会楽しみー!」と
言い続けていました。
しかし当日、
さあいよいよお泊まり会スタート!という段になって、
急に、号泣しはじめたのです。
開会礼拝の最中もずっと泣き続け、
その後もしばらくは泣き止みませんでした。
最終的にはすごくニコニコになって
たのしく終えることができたのですが、
私にとっては大変印象深い出来事でした。
いろいろなことを学ばせていただきましたが、
一つ、あらためて思った事があります。
ああ、小さな子どもも、
「ことば」によって自分を励ましているんだ、
子どもも本能的に、
言葉のちからによって生きているんだ、ということです。
あの子は、「お泊まり会楽しみー!」という言葉を
自分に言い聞かせることで、
無意識のうちに自分を励ましていたのです。
人はパンだけで生きるのではなく
「ことば」によって生きていくのだということに
あらためて気づかされました。
しかし、どんな「ことば」でもいいというわけではありません。
「お泊まり会、楽しみ!」という自分の言葉には限界があります。
ましてや、誰かに言われた否定的、破壊的な言葉は
悪い意味で、いつまでも心に残ってしまい、
私たちを内側からむしばむことさえあります。
だからイエスさまはおっしゃいました。
人はパンだけで生きるものではない。
神の口から出る一つ一つの言葉で生きる。
やっぱり御言葉。
毎日の食事と同じように、
私たちは神さまの御言葉をいただく必要があります。
どっとでもいい、ではありません。
必要不可欠です。
ささやかなこの「日々の聖句」が、
そのためにわずかでも用いられるなら・・・。
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