【聖句】
神を愛する者、すなわち御旨によりて召されたる者のためには、
すべてのこと相働きて益となるを我らは知る。
(ローマ8:28 文語訳聖書より)
【黙想】
高校生の頃だったでしょうか。
父親がどこかの教会の礼拝テープを毎月取り寄せ、
ラジカセで四六時中聴いていた時期がありました。
とても声に張りのある牧師で、話術にも長けており、
時折混じり込むあたたかくも軽妙な東北弁もあいまって
自然に耳を傾けてしまうような説教でした。
その牧師が当時の説教の中で頻繁に引用していた聖句が、
今回の聖句、ローマ8:28だったのです。
私の耳には、かの牧師が繰り返していた、
「すべてのこと相働きて益となるを我らは知る」という
文語訳聖書の響きが馴染んでいます。
兄弟姉妹。
うまくいかないことがあります。
計画が頓挫し、目論みがはずれ、
こんなはずでは・・と泣きたくなる日もあります。
しかし、私たちは知っているのです。
「万事が益となるように共に働く」と。
神が一切をコーディネートし、アレンジし、
必ずすべては最善とされます。
バラバラに見える事どもが、無意味に、いや損失とさえ思われる事どもが、
神の御手の中で、美しい一枚の絵、祝福に満ちた一編の物語、
喜びに溢れたひとつの歌にされるのです。
「いったいどのように!?」とあなたの魂はつぶやいているでしょうか。
私は申し上げたい。
私たちが知るべきなのは、
「どのようにそうなるか」という方法論ではありません。
「必ずそのようにする」と約束してくださった神がおられるということです。
我が娘の身に降りかかった災いに取り乱していた父親に、
キリストはただ一言こう言われました。
「恐れることはない。ただ(わたしを)信じなさい。」
ルカ8:50
【祈り】
天の父よ。
あなたは私を滅びの淵から引き上げてくださいました。
わたしは、あなたの御旨によって召された者です。
それゆえに、わたしの一生には、
あなたのご計画があります。
それは良いご計画です。
それは「将来と希望を与えるもの」であるとあなたは約束してくださいました。
私は信じます。
あなたの最善のご計画を。
私は信じます。
たとえ私の目には見えなくても、
たとえ私の耳には聞こえなくても、
あなたは決して止まることはなく、
私のためのご計画を推し進めていてくださる、と。
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続けて、あなたの言葉でまっすぐ祈ってください。
短くても良いのです。心からの言葉を、主に。
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アーメン。
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