【今日の聖句】(サムエル上30:6)
だが、ダビデはその神、主によって力を奮い起こした。
【黙想】
ダビデとその兵たちがツィクラグの町を留守にしている間に、敵兵が侵入したのです。彼らは町を襲って火を放ち、戦いに出ている男たちの妻や息子、娘たちを皆連れ去っていきました。奴隷として売ろうとでもしたのでしょう。
ダビデとその兵士が町に戻ったとき目にしたのは、焼け落ちた町、黒こげの我が家でした。兵士たちはこの惨状に声をあげて泣きました。ダビデも同じです。彼の妻もいなくなっていました。
話はそこで終わりません。
兵士たちはこの不幸をダビデの失策だと言い始めました。
悲しみと怒りの矛先をダビデに向けたのです。
「ダビデを石で打ち殺そう」と言い出しました。
妻を失った悲しみの中で部下から命を狙われる。
耐えがたい苦しみの中で、ダビデは気が狂いそうなほどだったでしょう。
しかし、聖書はこう言うのです。
だが、ダビデはその神、主によって力を奮い起こした。
さらに聖書はこう続けます。
ダビデは、アヒメレクの子、祭司アビアタルに命じた。「エフォドを持って来なさい。」
エフォドとは、祭司が礼拝の際に身に着ける特別な衣装です。
ダビデは、耐えがたい苦しみの中でそのエフォドを着ようとするのです。
自分が何者であるかを思い起こすために。
自分に与えられている神の約束を思い起こすために。
そして、祈りへと、主を礼拝することへと自分を励まし、駆り立てるためにです。
そこに、道が開かれていきました。
兄弟姉妹、
ダビデは涙を流しながらエフォドに身を包みました。
私たちも今日、主によって力を奮い起こし、
エフォドに手を伸ばしましょう。
そこに必ず、道は開かれるのです。
【小さな祈り】
わたしの神、主よ。
苦しみのあまり、痛みのあまり、
あなたを忘れてしまうことのないように助けてください。
苦しみをすら、痛みをすら、用いて、
わたしがあなたに近づくようにしてください。
涙を流しながらエフォドに袖を通したダビデのように、
涙を流しながら讃美をささげる私にしてください。
ーつづけてあなたの言葉で、素直に祈ってくださいー
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アーメン
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