【聖句】
ひとつのことを主に願い、
それだけを求めよう。
命のある限り、主の家に宿り
主を仰ぎ望んで喜びを得
その宮で朝を迎えることを。
(旧約聖書・詩編27編4節)
【黙想】
主と共に
朝を迎えることができるのは、
主と共に
夜を越えてきた人だけです。
「朝になったら宮に行く」
―そうではありません。
「昼間だけ宮にいよう」
―そうではありません。
主と共に夜を越えて、
主イエスと共に
十字架を担いで。
そうやって、
そうやって、
私たちは喜びの朝を
幾度も迎えるのです。
あなたが今、
夜道を歩むような日々で
あるならば、
主と共にその道を歩み、
歩み通してください。
必ず朝が来ます。
思い出す人がいます。
彼女は古民家に独り暮らし。
齢90を数え、
だいぶと足腰も弱っていました。
そんな彼女にとって、
夜半に目を覚まし、
真っ暗闇でお手洗いに立つことは
難儀な事であり、
危険なことでもありました。
そんなとき彼女は、
エイと立ち上がるときにも、
文字通り、
一歩一歩を踏み出すときにも、
一人暮らしなので気兼ねなく
大声で「イエスさま!イエスさま!」と
呼ばわりながら歩を進めていくのです。
暗闇の中に響き渡る、
あのしゃがれた老婦人の
主イエスを呼ぶ声。
主イエスにすがり、
主イエスを呼びながら、
闇を行く。
わたしたちも
主の御名を呼びながら
夜を越えていこう。
大丈夫。
御名を呼べば、
越えて行けるから。
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