【聖句】
全地よ、主に向かって
喜びの叫びをあげよ。
喜び祝い、主に仕え
喜び歌って御前に進み出よ。
知れ、主こそ神であると。
(旧約聖書・詩編100編1~3編)
【黙想】
祖国が滅ぼされ、
バビロニア帝国に捕囚として
連れていかれたユダの人々。
異教の地バビロニアでは
巨大な偶像の神々に
見下ろされ、
にらみつけられる日々だったことでしょう。
世界の片隅で、
異国の地で、
今にも消え入りそうな弱小民族。
希望を保つこと、
信仰を守ること、
帰還の望みを抱き続けることは
まさに至難の業であったはずです。
そのような中で彼らは、
力の限り叫んだのです。
全地よ、主に向かって
喜びの叫びをあげよ。
喜び祝い、主に仕え
喜び歌って御前に進み出よ。
知れ、主こそ神であると。
主はわたしたちを造られた。
わたしたちは主のもの、その民
主に養われる羊の群れ。
感謝の歌をうたって
主の門に進み
賛美の歌をうたって
主の庭に入れ。
感謝をささげ、
御名をたたえよ。
主は恵み深く、
慈しみはとこしえに
主の真実は代々に及ぶ。
①「全地」に呼びかける
スケールの大きさを感じます。
苦難の時は小さく縮こまりがち。
そんなときこそ、顔をあげ
天地万物の造り主を仰ぎ、
全地に叫びかけた先達らの
叫びに声を合わせよう。
②私たちが誰であるか、
どんな存在であるかを
見つめ直し、大胆に告白しよう。
今自分がどんなに惨めであるか、
ということをとうとうと語るよりも、
神様の目に自分たちがどんな存在であるかを
告白しよう。
たとえどんなに現状とのギャップがあっても。
③主の真実を心に刻もう。
「主は真実な方です」という言葉は
使徒パウロの口癖でした。
④苦しいときこそ、
主の御前に進み出て、
心を注ぎ出して礼拝に打ち込もう。
問題がないから礼拝できるのではなく、
問題のただなかで礼拝するのです。
そうやって、
礼拝することで前に進むことができるのです。
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