【聖句】
エリヤは起きて食べ、飲んだ。
その食べ物に力づけられた彼は、
四十日四十夜歩き続け、
ついに神の山ホレブに着いた。
(旧約聖書・列王記上19章8節)
【黙想】
最悪の女王イゼベルに仕える
バアルとアシェラの預言者ども、
総計850人に対し
たった一人で立ち向かったエリヤ。
それはそれは真剣なる祈りの戦い、
霊的格闘でした。
この大勝負に勝利したエリヤは
しかしその後、
あたかも燃え尽きた枝のように
力尽き、
自らの死を願う者になったのです。
彼は一本のえにしだの
木の下に来て座り、
自分の命が絶えるのを願って言った。
「主よ、もう十分です。
わたしの命を取ってください。
わたしは先祖にまさる者では
ありません。」
命を取ってほしいと願うほどに
エリヤは疲れ果て、
希望を失っていたのです。
そして彼は身を横たえ、
眠ってしまいました。
そんなエリヤの言葉に、
主はどのようにお答えになったでしょうか。
主はエリヤの眠りを見守り、
しばしの後に御使いを遣わして彼を起こし
彼にパン菓子と水を与えました。
「起きて食べなさい」と。
エリヤはそれを食べ、飲み、
また横になって眠りました。
そしてまたもう一度、
「起きて食べよ」と主は語り掛け、
パン菓子と水を与えました。
エリヤはそれを食べ、飲み、
また横になって眠りました。
そして彼はまた食べ、飲み、
眠り、歩き、食べ、飲み、
眠り、歩き、食べ、飲み、
眠り・・・・
このようにして、
神の山ホレブに到着した、と
聖書は言うのです。
兄弟姉妹。
心疲れ、燃え尽き、
無気力と恐れ、
希死念慮に襲われたエリヤに
主がまずお与えになったのは、
安らかな眠りと、
十分な食事でした。
「もっと祈れ!」
「もっと頑張れ!」
・・・ではなく、
眠りなさい。
さあ食べなさい。
よく休みなさい。
ということだったのです。
【小さな祈り】
天の父よ。
エリヤもまた、
何もできず、
気力も失って、
横たわることしかできない
日々がありました。
そして主よ、
あなたはそのことを
エリヤにゆるしてくださいました。
ゆっくり休むように。
十分に食べるように、と。
どうかわたしが疲れ果てる時
もっと頑張らねば!と
自分の首を絞めることがありませんように。
わたしが人間に過ぎないことを
忘れることがありませんように。
ゆっくりやすむこと、
十分に食べることをに、
罪悪感をおぼえることが
ありませんように。
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*あなたの言葉で祈りましょう。
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アーメン。
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