【聖句】
どんなことでも、
思い煩うのはやめなさい。
何事につけ、
感謝を込めて
祈りと願いをささげ、
求めているものを
神に打ち明けなさい。
(新約聖書・フィリピの信徒への手紙4章6節)
【黙想】
ある晩、夢を見ました。
私は知らない町にいました。
そのまったく知らない町で
なぜか新聞配達の仕事を
任されることになりました。
土地勘もなく、
地図もなく、
時間もなく、
乗り物もない。
手にしているのは
どこの誰かも分からない、
4百数十軒の住所。
そしてあり得ないくらい
大きくて重い
新聞と広告の束。
住所を見ても、
それがどこなのか
皆目見当がつきません。
途方にくれながらも
時間がないので
とりあえず外に出ると、
外はザーザー降りの雨。
何から手をつければいいかも
分からず、どこに向かえばいいのかも
まったく分からない。
そもそも、どう考えても
配り終えることは不可能な状況。
わたしは途方に暮れながら、
新聞が濡れないように
自分の体で覆いながら、
あてもなく歩いていました。
これが夢だと分かった時の
安堵ときたら・・・。
さて、何を申し上げたいか。
兄弟姉妹、
わたしは夢の内容にも
ショックを受け、
疲れ果てて目を覚ましましたが、
ある意味ではそれよりも
ショックなことがありました。
それは、私がその夢の中で、
一度も祈らなかったことです。
あれだけ絶望的な状況にありながら、
私は自分の力でなんとか
しようとしていたんです。
だから焦り、戸惑い、
たたただ恐れました。
そしてただただ、
一歩踏み出すごとに
力を失っていきました。
なぜ祈らなかったんだろう。
なぜ、祈れなかったんだろう。
主はきっと、
私に何かを気づかせようと
なさったのかもしれません。
聖書の御言葉を、
あらためて心に刻みたく思います。
どんなことでも、
思い煩うのはやめなさい。
何事につけ、
感謝を込めて
祈りと願いをささげ、
求めているものを
神に打ち明けなさい。
そうすれば、
あらゆる人知を超える
神の平和が、
あなたがたの心と考えとを
キリスト・イエスによって
守るでしょう。
兄弟姉妹。
自分でも気づかないうちに
私たちは力みすぎ、
背負いすぎ、
戦いすぎて、
神に栄光を帰すチャンスを
みすみす何度も
逃しているのかもしれません。
【小さな祈り】
天の父よ。
あなたに祈り、
あなたに明け渡して、
神の平和をいただくべきところで
私たちは無意識のうちに
目の前の状況と格闘してしまいます。
どうか主よ、
目の前の問題と
取っ組み合うのではなく、
あなたに委ね、
あなたの時を待つことに
私の思いをフォーカスさせて
ください。
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*あなたの言葉で祈りましょう。
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アーメン。
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