【聖句】
「権力によらず、
能力によらず、
わたしの霊によって」と
万軍の主は言われる。
(旧約聖書・ゼカリヤ書4章6節[新改訳])
【黙想】
バビロン捕囚から帰還した
イスラエルの民は、
廃墟と化したエルサレム神殿の
再建に取り掛かりました。
ところがエルサレムの復興を
快く思わない近隣の住民は、
そんな彼らを嘲笑し、
迫害し、しつこく妨害しました。
そのような中で工事は一時中断。
その間、帰還したばかりの
イスラエルの民は、
貧しさや生活の労苦の中で
神殿再建事業よりも
自分の家、
自分の生活再建のほうに
心が傾いていったのです。
こうして、
大きな希望を抱いて
故郷に帰ってきた彼らは、
周辺民族の迫害と妨害、
生活の困難によって
すっかり落ち込み、
神殿の再建どころでは
なくなってしまいました。
そのような中で立ち上がった預言者が、
ハガイとゼカリヤでした。
ハガイは民に向かって、
神殿再建が何にもまさる
最優先事項であることを告げ、
工事を再開するよう励ましました。
そしてゼカリヤは、
主から与えられた幻を語る
ことによって民を勇気づけました。
そんなゼカリヤに
主が語られた言葉のうち、
もっとも大切なものが今日の聖句です。
「権力によらず、
能力によらず、
わたしの霊によって」と
万軍の主は言われる。
何か大きな事業を
成し遂げようとするとき
人間はどうしても、
他を圧倒するような武力や権力、
充実したマンパワーや
潤沢な資金力こそが必要であると
考えます。
しかし主なる神様はこう言われるのです。
「あなた方は数も少ない。
財力もない。
しかし神殿建設は
あなた方の能力や権力によって
成し遂げるのではない。
わたしの霊がそれを成し遂げるのだ。」
ならば兄弟姉妹、
こう祈ろう。
【小さな祈り】
天の父よ。
妨害と迫害の中で意気消沈し、
それゆえに自分の生活が不安になって
あなたを忘れてしまう気持ち、
分かる気がします。
でも恐れと心配の中で
自分の生活を優先するとき、
かえって恐れは大きくなり、
心配は増すのです。
どうか主よ、
そのようなときこそ
神の国と神の義を
まず第一とすることができますように。
富や権力や能力ではなく
あなたの霊に満たされることを
祈り求めることができますように。
わたしが権力によらず、
能力によらず、
主の霊によって生きる者とされますように。
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*あなたの言葉で祈りましょう。
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アーメン。
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