【聖句】
神よ、あなたは必ずわたしを助けてくださいます。
(旧約聖書・詩編63編8節)
【黙想】
ダビデはこのとき、ユダの荒れ野にいました。
ダビデはその生涯の中で幾度も荒れ野に逃れざるを得ない場面がありました。
ほとんど常に命を狙われ、
何度も裏切られ、謀反にあい・・・・
彼の人生は、人間的に見たら
文字通り「荒れ野をさまようの人生」だったのではないかと思います。
しかし彼は、まさにその「荒れ野」において
生ける主なる神、彼を守る盾である主に出会ったのです。
荒れ野で出会う神は、
頭だけ知識だけで理解した神とは違います。
肌で、腹で、魂で味わい知った神、
生きて働かれる神なのです。
それゆえダビデは、
この荒れ野においてまっすぐにこう言ってのけることができたのです。
・・・・
神よ、あなたは必ずわたしを助けてくださいます。
あなたの翼の陰でわたしは喜び歌います。
わたしの魂はあなたに付き従い
あなたは右の御手でわたしを支えてくださいます。
・・・・
素直に、うらやましい、って、思います。
英語ではしばしば、"intimacy"という言葉が出されます。
神様との「親密さ」という言葉です。
信仰の成長とは、
何かの情報や知識を多く蓄えるということではなく、
神様との関係をより親密にしていくことなのです。
知識として「知る」ではなく、
心と体で「知る」ということこそ、
私たちにとって最も大切なこと。
もしそうなら、
わたしたちの祈り方も変わってくるのではないでしょうか。
「この苦しみを取り除けてください!!」を越えて、
「この苦しみを通して、あなたをもっと深く知り、
あなたをもっと確かに信じさせてください」と。
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