【聖句】
しかし、実を結ぶものはみな、
いよいよ豊かに実を結ぶように(父が)手入れをなさる。
(新約聖書・ヨハネによる福音書15章2節)
【黙想】
毎朝の祈りの時に開いている本の一節が
ふっと心に触れました。
農夫たちは、捨てようとする葡萄の木を剪定することはありません、
という言葉です。
神様が私たちに試練をお与えになるとき、
神様が私達を荒れ野へと導かれるとき、
それは神様が私たちを見捨てていないしるしなのです。
農夫たちが、捨てようとする葡萄の木を剪定することがないように、
主もまた捨てようと考えているものの手入れをなさることはありません。
あなたもまた、経験があるはずです。
あなたが最も信仰的に成長したのは、
試練を通してであった、と。
あなたが最も深く主の力を、慈しみ深さを味わったのは、
荒れ野の体験を通してであった、と。
最高の料理人が絶妙な火加減で肉を炙るように、
主なる神様は私達一人一人のために最適な手入れをしてくださいます。
枝を断ち切られるのは痛いことです。
木枯らしは文字通り、芯まで堪えるでしょう。
しかし、すべては私たちが「いよいよ豊かに実を結ぶように」との
父の御心のゆえなのです。
兄弟姉妹、
だから、試練の中にあるとき、
苦しみの中におかれているとき、
神が与えたいのは試練や苦しみそれ自体ではないことを知ってください。
そして、こう祈ってください。
主よ、
このようなときでも、
わたしがあなたから離れてしまわぬよう助けてください。
そしてこの試練を通して、
この苦しみを通して、
わたしがよりいっそうあなたを深く知り、
よりいっそう、あなたのそば近くに行けますように。
アーメン。
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