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2月12日(日)

執筆者の写真: 元気牧師元気牧師



【聖句】


今、お前たちは、

この神殿を

廃虚のままにしておきながら

自分たちは

板ではった家に

住んでいてよいのか。


(旧約聖書・ハガイ書1章4節)



【黙想】


バビロン捕囚から解放され、

神殿再建の主の約束を握って

帰還した人々は、

懸命に再建事業に精を出し、

神殿の基礎を据えました。


しかし度重なる敵の妨害や

嫌がらせ、

それにひどい貧しさのゆえに

次第に彼らは意気消沈し、

気力を失って

将来の不安に支配され、

「自分たちの生活を再建する」ことに

邁進していくことになりました。


その結果神殿再建事業は

長い間放置され、

基礎だけが野ざらしにされている

期間が長く続きました。


人々は貧しさや将来の不安、

そして敵への恐れからでしょう、

一生懸命種を蒔き、

一生懸命耕し、

一生懸命がむしゃらに働きました。


しかし、

その働きや努力に見合った

実りを得ることは少なく、

疲労や失望だけが募っていくのでした。



そのような中で登場し、

人々に語ったのが預言者ハガイでした。


彼は開口一番、

大胆にこう迫りました。


 今、お前たちは、

 この神殿を

 廃虚のままにしておきながら

 自分たちは

 板ではった家に

 住んでいてよいのか。


そしてハガイは、

こう語りかけました。


彼らが一生懸命働き、

がむしゃらに走り回り

生活を再建し

豊かにしようとすればするほど

貧しさや不安は募っていく。


それはなぜか、

と万軍の主は言われる。

それは、

わたしの神殿が

廃虚のままであるのに

お前たちが、

それぞれ自分の家のために

走り回っているからだ。

 (1章9節)


そして繰り返しこう

語り掛けています。


 お前たちは

 自分の歩む道に心を留めよ。



兄弟姉妹。

これは私たちの時代、

私たちの状況にも

そのまま当てはまるように

思います。

どうでしょうか。


祈ること。

礼拝すること。

仕えること。


大切なことは分かっています。

しかし、できない。


時間がない。

そうでしょう。

体力がない。

そうでしょう。


けれども、

信仰生活は

時間や体力の問題ではなく、

優先順位の問題です、と

ある人は言いました。


たとえば「祈り」。


生活のあれこれを

片付け

仕事のあれこれに

区切りをつけ、

残りの時間、

余りの時間で祈ろう・・・


という生活なら、

毎日、

祈れないまま終わるでしょう。


じゃあもっと頑張って

仕事を早く終わらせて、

見たいテレビを

一つ我慢して・・・


そうじゃないんです。


祈りの時間は、

捻出するものではないです。


まず祈るのです。


そして、

残り時間で

生活をやりくりしていく。


あなたが

教会の働きを維持していく

責任を持っているメンバーなら、

こうも言えるでしょう。


生活を切り詰め、

必要なあれこれを買い、

なんとか残ったお金の一部を

献金しよう。


そうではないのです。


まずはじめに、

神様にささげる分を取り分ける。


そして、

残りで生活するのです。


貧しくあることを

強いているのではありません。


むしろ、

本当に豊かに、

満たされ与えられる体験への

招きです。


優先順位を整えることこそ、

生活が整えられ、

必要が満たされるための鍵です。


主イエスの約束ともつながる

真理です。


 何よりもまず、

 神の国と神の義を求めなさい。

 そうすれば

 これらのものは

 みな加えて与えられる。

 だから、

 明日のことまで思い悩むな。

 (マタイ6章33節)





 
 
 

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