【聖句】
彼らはひれ伏して幼子を拝み、
宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。
(新約聖書・マタイによる福音書2章11節)
【黙想】
♪遠くの東から らくだにまたがって
旅する博士 ようやくユダヤの地
み空にかがやいた 星の光の
ふしぎなみちびきで うれしいしらせ
もつやく乳香と こがねのたからもの
主イエスにささげ 祝いのしるしです♪
これは山田教会の小学生の子どもたちが、
降誕劇でうたう歌の一つ。
他の歌とはなんだか少し雰囲気が違う、
子どもの歌らしからぬ哀愁の漂う讃美歌です。
気が遠くなるほどの長旅をへて
ベツレヘムの馬小屋に到着した東方の三博士たち。
彼らは人生のすべてを捧げるようにして
ユダヤの地に生まれたメシアを目指す旅に出て、
文字通りすべてを捧げてメシアを拝したのでした。
子どもたちの劇では、三人の博士たちが一人ずつ前に出て
恭しく飼い葉おけの乳飲み子の前にひれ伏すのですが、
その「ひれ伏す」姿たるや、まさに「平伏」そのもの。
地面におでこをこすりつけるようにして
低く小さくなる姿は、
本来あるべき「礼拝」の姿勢を思わされます。
そしてその姿には、不思議な満足感と平安が漂っているのです。
小島誠志牧師の聖句断想の中に、
次のような言葉がありました。
・・・・・
三人の博士たちは、自分たちの持っている最も大切なものをささげるために、遠い旅をして救い主のところに来ました。そしてささげたら、安心して帰っていきました。
人の生涯の旅も、そういうものではないかと思います。
一番大切なものを、ささげるべき方にささげ切って、初めて安らいで立ち去ることができるのです。
・・・・・
アーメンです。
手放して、ささげる、ささげきることが、平安を生むのです。
頑張って握りしめるところには、平安は生まれません。
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