
【聖句】
わたしの兄弟たち、
いろいろな試練に出会うときは、
この上ない喜びと思いなさい。
信仰が試されることで
忍耐が生じると、
あなたがたは知っています。
あくまでも忍耐しなさい。
(新約聖書・ヤコブの手紙1章2-3節)
【黙想】
・・・そうすれば、
完全で申し分なく、
何一つ欠けたところの
ない人になります。
・・・
聖書はこのように
続いています。
「あくまでも忍耐せよ」
他の訳では、
「その忍耐を完全に働かせなさい」
とあります。
試練を喜べ!とか、
忍耐を完全働かせよ!と
言われると、
ちょっと
萎縮してしまいますよね。
でも、
ひとつだけ申し上げたく思います。
忍耐は、
我慢することではありません。
我慢。
この言葉のもともとの意味は
我に執着することであり、
それゆえに他者を軽視する心、
その慢心ゆえに
あくまで我意を
通そうとする心のことです。
我慢する。
目線は自分。
自分の内側に
溜め込む。
グッと抑え込む。
無理やり押さえこみ、
押し込め、
溜め込んだ感情や諸々は、
吐き出し、
委ね、明け渡さない限り
ずっと居座り続け、
いずれ歪み、腐敗して
「悪臭」を放つようになります。
兄弟姉妹。
忍耐すべきであって、
我慢してはなりません。
忍耐。
聖書的忍耐。
目線は神さまです。
神に祈り、
神に向かって歌い、
神に向かって叫び、
神を呼びながら、
涙でもなんでも流しながら
耐え忍んでいくのです。
我慢するな。
あくまでも忍耐せよ。
そうすれば、
完全で申し分なく、
何一つ欠けたところの
ない人になります。
これは、
完全無欠の完璧人間になる
という意味ではありません。
何一つ欠けたところのない
主なる神様ご自身と
固く結ばれるということです。
【小さな祈り】
主よ、
我慢ばかりしてきました。
祈りの中ですら、
私は我慢していたのかも
しれません。
どうかわたしが、
あなたを真実に
父と呼び、
あなたに心の底から
ご信頼申し上げ、
あなたにすべてを
明け渡す祈りが
できるよう助けてください。
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*あなたの言葉で祈りましょう。
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アーメン。
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