【聖句】
信じなければ、あなたがたは確かにされない。
(旧約聖書・イザヤ書7章11節)
【黙想】
口語訳聖書では、
「もし信じないなら、あなたがたは立つことができない」となっています。
信じなければ、確かにされない。立つことができない。
先月広島の教会を訪れた際、
今回の訪問のためにいろいろなコーディネートをしてくださった役員さんと、
行き帰りの車の中でいろいろな話をすることができました。
地元で会社を経営されている彼は、
取引先の関係で、コロナ禍の数年間大変な苦しみの中を通らされたのです。
売上が平年の10分の1ほどとなり、
資金繰りのため、また従業員を守るため、
3年間まったくの無報酬で働いたというのです。
その間、教会では長年仕えてくださった牧師が交代することになったり、
愛するお父さんを天に送ったりと、
本当に本当に辛い日々を過ごされました。
あらためて思うのです。
何が、そんな彼を支え、立たせているのか。
何が、彼の歩みを確かなものにしているのか。
わたしは彼と話していると、
教会への愛や、兄弟姉妹への愛、
そしてイエスさまへの愛をひしひしと感じさせられます。
分厚い信仰を感じるのです。
揺れ動く自分自身、揺れ動く周囲の世界。
しかし、揺れ動かないものを確かに持っている。
試練の日々は、彼を主イエスから引き離すどころか、
彼はそのような日々を通らされながら、
より強固に主イエスと繋がり、
神様がその中で最善のことをしてくださるのを
特等席で見せていただいたのだと思います。
落ち着いて、静かにしていなさい。恐れることはない。
もちろん、彼はすべきことを一生懸命なし、
ありとあらゆる努力をしたはずです。
しかしそれは、恐れに突き動かされて、ではない。
主を信頼するゆえに、
神の御業を期待するがゆえに、
信仰に突き動かされてのことです。
落ち着いて、静かにしていなさい。恐れることはない。
あなたには今、
恐れがあるでしょうか。不安の種があるでしょうか。
わたしの心の内には、
不安の種が、恐れの苗が、お店を開けるくらいありますよ。
でも、それらに水をやることはしないで、
主を信頼することを選ぼう。
御言葉に身をうずめよう。
だいじょうぶ。だいじょうぶ。
あれこれと安心材料をかき集めることをやめて、
信じる、神を信じるという一点に心を。
信じなければ、確かにされないから。
信じなければ、立つことはできないから。
コメント