【聖句】
人間の心は自分の道を計画する。
主が一歩一歩を備えてくださる。
(旧約聖書・箴言16章9節)
【黙想】
新約聖書の中に、
「使徒言行録」という書物があります。
読んで字のごとく、
教会の初期の宣教を担った使徒たちの
語ったこと、為したことの記録です。
その16章に、
おや!?と思う記録が出てきます。
使徒パウロとその仲間たちが
宣教の旅をしていたときのこと。
彼らはアジア州の州都であったエフェソや、
ボスポラス海峡や黒海に接する要所ビティニア州で福音を語ろうと、
綿密な宣教計画を立てました。
ところが、彼らがその計画に従って歩みを進めていくことを、
「聖霊が禁じた」「イエスの霊がゆるさなかった」というのです(16章6,7節)。
このとき具体的に何が起こったのか分かりませんが、
何にせよ、彼らが自分たちの計画どおりに進むことができない
何かが起こったのだということは確かです。
結論から申し上げましょう。
彼らはこの後、紆余曲折ありながら、
当初の彼らの計画を遥かに凌駕する伝道の広がりを体験することになりました。
お伝えしたいことは一つです。
物事が自分の計画通りに進まない時があります。
よく祈って始めたことなのに
どうもうまくいかない時があります。
それは、神様が、何かもっと良い、
さらに勝った何かをなさろうとしておられるということかもしれない、
ということです。
上手くいかない時は、
「主よ、なぜですか!!」と、
さらにグッと踏み込んで祈るべきなのか、
「主よ、あなたは別のことをお考えですか?」
「主よ、あなたは何を望んでおられるのですか?」と、
スッと居住まいを正して主の前に静まるべきなのか。
案外、私達って、
自分の理想をそっくりそのまま
「神の望まれること」と思い込んで行動していること、
ありますよね。
【小さな祈り】
主よ。
あなたの御声が聞き取れないのは、
あなたがお語り下さらないからではなく、
あなたがお語りになる前に
わたしが口を開いてしまうからでしょうか。
言いたいことだけ一方的に
矢継ぎ早に話して電話をガチャ切りするような
そんな祈りだったかもしれません。
おゆるしください。
あなたのためにひとときを取り分け、
これを聖別する知恵を授けてください。
また自分の好きな趣味の時間もまた、
あなたと共に楽しむときとさせてください。
花をめでるとき。
土をいじるとき。
句を練るとき。ファインダーをのぞくとき。
ハンドルを握るとき。車窓の景色を眺めるとき。
いつも、あなたと共に。
・
・
*あなたの言葉で祈りを続けましょう。
・
・
アーメン。
Comments