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執筆者の写真元気牧師

10月24日(火)



【聖句】


明日のことまで思い悩むな。

明日のことは明日自らが思い悩む。

その日の苦労は、その日だけで十分である。


(新約聖書・マタイによる福音書6章34節)




【黙想】


わたしは、教会と共に歩む幼稚園の園長を兼任しています。

小さな幼稚園ですが、いや、小さな幼稚園だけに!?

日々、大小いろいろな仕事が舞い込んできます。


今朝は蛍光灯の交換から始まりました。


前日に積み残していた仕事もたくさんあります。

この「日々の聖句」もその一つ。

どうしても取り掛かることができなかったのです。

本当に申し訳ありません。


毎日、たくさんのことがのしかかってきます。

卓球のラリーをしながら夕飯の支度をしているような感覚です(笑)。



いつだったか、どの本だったか、

とても印象深い言葉に出会いました。


後に牧師になるあるアメリカの少年が、

幼少期、祖母の会社で働いていたそうです。

何の会社だったか、食品会社かなにか、いずれにしても、

重い荷物をたくさん運ばなければならなかい会社のようでした。


少年は一生懸命がむしゃらに働きました。

そんな姿を見て、酸いも甘いもかみ分けた祖母は一言、

このように言ったそうです。


「一度に運べる荷物は一つだけだよ。

 一つずつ、一つずつ。」



この教えは、のちに牧師となって目まぐるしく働くようになった彼にとって、

生涯を支える言葉になったそうです。


「一度に運べる荷物は、一つだけ。」



本当にそうですよね。

次、次、あれ、これ、ではない。


明日、明後日、来月、来年、ではないのです。


実際は、それらをうっすら考えておかねばならないでしょう。

大人ですからねえ。


でも、やっぱり、明日を生きることはできないし、

過ぎ去った昨日を生きることもできません。


やっぱり、今日、なのです。

もっと言えば、「今」しかないのです。


一度に、一つずつ。

一つ一つの、今を生きていく。



一度に二つの荷物を持とうと思うから、

できないことをしようとするから、

落としてしまう、焦ってしまう、逃げ出したくなる。



「明日のことまで思い悩むな」。


おばあちゃんの言葉でいうと、

「一度に持てる荷物は、一つだけ」。












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