【聖句】
わたしが、あなたの神、主。…
あなたの口を大きく開けよ。
私がそれを満たそう。
(旧約聖書・詩編81編11節[新改訳])
【黙想】
フラフラと繰り返し道に迷い、
神ならぬ神を慕って偶像礼拝に陥り、
そのたびに大きな失敗と苦難を被ってきたイスラエルの民。
そんな民に対して主はこうおっしゃるのです。
あなたのうちに、ほかの神があってはならない。
あなたは、外国の神を拝んではならない。
わたしが、あなたの神、主である。
わたしはあなたをエジプトの地から連れ上った。
あなたの口を大きくあけよ。
わたしが、それを満たそう。
雌鶏がその雛にすべてをあたえることをためらわないほど、我が子を愛してやまないように、主は神の民のためにすべての必要に答え、
必ず彼らを養うことを自らに課しておられます。
ご自身の名にかけて、主はその民を満たしてくださいます。
問題は、民がその恵みを受けとるために、
主に向かって全幅の信頼を言い表して口を大きく開けることせず、
神に背を向け続けていることです。
主の御言葉はこう続きます。
しかしわが民は、わたしの声を聞かず、
イスラエルは、わたしに従わなかった。
・・・
ああ、ただ、わが民がわたしに聞き従い、
イスラエルが、わたしの道を歩いたのだったら。
わたしはただちに、彼らの敵を征服し、
彼らの仇に、わたしの手を向けたのに。
兄弟姉妹、
全幅の信頼と、天真爛漫な期待をもって、
主に向かって大きく口を開いてほしいのです。
それは勇気がいることです。
最初は特にそうです。
でも、主の養い、主の恵みを味わうほどに、
私たちは主のご意志が真実であり、
主は本当に生きておられることを肌と腹で味わい知るのです。
せっかく礼拝でマスクをしているのです。
讃美歌を歌うとき、この際、
顎が外れるくらい口を大きく開けて歌いませんか。
そして大きな声で歌いませんか。
声を出す。
自然と、息を吸う。
主に向かって歌うために息を吸う、
その度ごとに、
主の息が、主の恵みが、からだ全体に。
巣に居並び、口を大きくあける雛鳥たち。
まるで聖歌隊のよう。
【小さな祈り】
主よ、
あなたの恵みが足りないなんてことはあり得ません。
あなたの恵みはいつも溢れています。
私が、受けとり損ねているのです。
私が、口を、心を、閉ざしているのです。
ああ主よ、どうか、雛鳥たちのように、
期待と信頼を込めて口を開き、
歌い、祈り、待ち望むことを得させてください。
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*あなたの言葉で祈りましょう。
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アーメン。
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