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執筆者の写真元気牧師

10月15日(土)



【聖句】


わたしは、あなたがたに平安を残します。

わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。


(新約聖書・ヨハネ福音書14章27節[新改訳])



【黙想】


イエス・キリストの言葉。

27節全体はこうです。


わたしは、あなたがたに平安を残します。
わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。
わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。
あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。

世の与えるような平安、

世にいう心の平和、ではありません。


波風のない状態、

まるで鏡のような湖面、

そうではありません。


波一つない、鏡のように静かな湖面。

それは確かに「平安」を思わせるかもしれません。


しかし、そのような「平安」は、

たった一つの小石が飛んでくるだけで失われるものです。


何かあるとすぐ揺れ動くもの。

そうならないように、

いつも平常心でいなければ、

常に静かな心でいなければ、と肩肘はり、

かえって疲れ果ててしまうのです。


聖書が約束し、

主イエスが与えてくださる平安は、

これとは違います。


この平安は、

たった一人で悪戦苦闘して得るものではないのです。


たとえ周りが嵐でも、

たとえ湖面が騒ぎ立ち、

舟が波に翻弄されているとしても、

決して失われることのない平安。


波も風も、

すべてをご支配しておられる主が、

わたしと共におられる。

主が共にいる、主が共にいる、

この平安です。


ちょうど幼子が、

雨風の打ちつける嵐の夜に、

母の胸でいつもと同じように安らかに眠っているのと同じように。


主イエスは、

この平安を、神の子としての平安を、

私たちに残し、与えると約束してくださいました。


だとすれば、私たちの祈りはこうです。

祈りましょう。



【小さな祈り】


主イエス、私の救い主よ。

あなたの平安を、わたしにください。

あなたが約束なさったとおり、

この世のものではない、

神の子たる平安を、わたしにも与えてください。

小石が飛んでくるだけで、

ほんとうに、ただそれだけで、

私の心はぐわん、ぐわん、と揺れ動き、

いつまでたっても収まらないのです。

主よ、あなたは、

心を騒がせるな、恐れるな、と命じられます。

どうか私の心をご支配くださり、

あなたの御言葉が、私の魂を治めてください。

*あなたの言葉で祈りましょう。

アーメン。



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