【聖句】
わたしは、あなたがたに平安を残します。
わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。
(新約聖書・ヨハネ福音書14章27節[新改訳])
【黙想】
イエス・キリストの言葉。
27節全体はこうです。
わたしは、あなたがたに平安を残します。
わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。
わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。
あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。
世の与えるような平安、
世にいう心の平和、ではありません。
波風のない状態、
まるで鏡のような湖面、
そうではありません。
波一つない、鏡のように静かな湖面。
それは確かに「平安」を思わせるかもしれません。
しかし、そのような「平安」は、
たった一つの小石が飛んでくるだけで失われるものです。
何かあるとすぐ揺れ動くもの。
そうならないように、
いつも平常心でいなければ、
常に静かな心でいなければ、と肩肘はり、
かえって疲れ果ててしまうのです。
聖書が約束し、
主イエスが与えてくださる平安は、
これとは違います。
この平安は、
たった一人で悪戦苦闘して得るものではないのです。
たとえ周りが嵐でも、
たとえ湖面が騒ぎ立ち、
舟が波に翻弄されているとしても、
決して失われることのない平安。
波も風も、
すべてをご支配しておられる主が、
わたしと共におられる。
主が共にいる、主が共にいる、
この平安です。
ちょうど幼子が、
雨風の打ちつける嵐の夜に、
母の胸でいつもと同じように安らかに眠っているのと同じように。
主イエスは、
この平安を、神の子としての平安を、
私たちに残し、与えると約束してくださいました。
だとすれば、私たちの祈りはこうです。
祈りましょう。
【小さな祈り】
主イエス、私の救い主よ。
あなたの平安を、わたしにください。
あなたが約束なさったとおり、
この世のものではない、
神の子たる平安を、わたしにも与えてください。
小石が飛んでくるだけで、
ほんとうに、ただそれだけで、
私の心はぐわん、ぐわん、と揺れ動き、
いつまでたっても収まらないのです。
主よ、あなたは、
心を騒がせるな、恐れるな、と命じられます。
どうか私の心をご支配くださり、
あなたの御言葉が、私の魂を治めてください。
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*あなたの言葉で祈りましょう。
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アーメン。
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