【聖句】
しかし、愛する人たち、
あなたがたは最も聖なる信仰を
よりどころとして生活しなさい。
聖霊の導きの下に祈りなさい。
(新約聖書・ユダの手紙1章20節)
【黙想】
信仰の父と呼ばれるアブラハム。
彼にとっての最後の試練が
長年連れ添った妻サラとの死別であるとしたら、
彼の最後の使命は、
約束の子イサクに
相応しい伴侶を添え与えることでした。
アブラハムは
その最も信頼する年寄りの僕を呼び寄せ、
遠く離れたアブラハムの故郷から
それも彼の親族の中から、
相応しい娘を連れてくるようにとの
使命を与えました。
相当の長旅です。
ある意味では何の保証もない旅です。
本当に相応しい娘を連れ帰れるだろうか。
一族の命運がかかった責任重大な使命です。
案ずる僕に、
アブラハムはこう言いました。
天の神である主は、
わたしを父の家、
生まれ故郷から連れ出し、
『あなたの子孫にこの土地を与える』と言って、
わたしに誓い、約束してくださった。
その方がお前の行く手に御使いを遣わして、
そこから息子に嫁を連れて来ることが
できるようにしてくださる。
(創世記24章7節)
晩年のアブラハムの言葉からは、
長い年月を主と共に歩み、
ことごとに、
主の真実に触れてきた者の
どっしりとした信仰、信頼が
滲み出ています。
僕は主人の言葉に励まされ、
ラクダ10頭に贈り物を積んで、
遠路はるばる故郷に旅立っていきました。
長旅の末、
ようやく到着したときは、
ちょうど夕方で、若い女たちが
町はずれの泉に水を汲みにくる時間帯でした。
この僕はその場ですぐさま、
ひざまずきます。
そして、主なる神様が相応しい女性を示し、
与えてくださるようにと祈った、と聖書は告げています。
その後の顛末は、
ご存じの方も多いでしょう。
主の慈しみ深いお計らいによって、
その日、泉にやってきたリベカという女性が示され、
与えらえたのです。
兄弟姉妹、
一つのことを分かち合いましょう。
この僕は、
一抹の不安もあったはずです。
長旅の末の到着ですから、
それもその日はもう夕方だったのですから、
とりあえず町に入り、
ゆっくり休んで、
明日からがんばろう!でも良かったかもしれません。
けれども彼は、
町に到着するとすぐに、
まず祈りました。
祈ることからすべてをはじめたのです。
キリスト者よ。
あなたは食事の前には習慣として祈るかもしれない。
しかしあなたは、
何かをはじめるとき、
まっさきに、一番最初に、
祈りをささげているだろうか。
祈ることからすべてを始めているだろうか。
一日の終わりに祈ることも素晴らしいことです。
しかし、その一日の終わりの祈りは、
一日の始まりの朝、
祈りをもってはじめた
その一日に与えられた神の恵み、
慈しみ、導きへの感謝でありたい。
まず神に祈ること。
とても大切なこと。
信仰をよりどころとして生活し、
聖霊の導きのもとに祈ることを。
【小さな祈り】
主なる神様。
重大な責任を担い
主人に祈られて旅立った僕が、
町はずれの泉のほとりで
ひざまずいて祈っている姿を思います。
あなたは彼の祈りに応えて
その時、その場所に
リベカを送り、
彼がリベカに目をとめるように
導いてくださいました。
主なる神様。
わたしもことごとに祈り、
いつも祈りをもって歩み、
ことごとに、
あなたの恵み深いご配慮を
そこここに見いだしていく
旅路を行かせてください。
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*あなたの言葉で祈りましょう。
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アーメン。
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