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1月26日(木)

執筆者の写真: 元気牧師元気牧師



【聖句】


主に信頼し、善を行え。

この地に住み着き、信仰を糧とせよ。

主に自らをゆだねよ

主はあなたの心の願いを

かなえてくださる。


(旧約聖書・詩編37編4,5節)



【黙想】


この聖句に導かれて、私は

アブラハムのことを思い出しています。


主の御言葉に従い、

生まれ故郷、父の家を出て

主が示される約束の地へ旅に出る。


到着したその地には、しかし

当然ながら他の民族が既にいるのです。


結局アブラハムは、

生涯天幕生活を続けることになりました。



信仰の父と呼ばれることになる

アブラハムですが、

その生涯を見ていますと

本当に試練の連続、

失敗や挫折の連続でした。


しかし失敗と挫折の積み重ねは、

そっくりそのまま、

主なる神様の真実と

変わらない愛を知る体験の

積み重ねでもありました。


そうやってアブラハムは、

失敗と挫折を繰り返しながら

信仰の父へと育まれていったのです。


そんな彼にとって、

いわば生涯最後の試練とも言うべき出来事は、

「妻サラとの死別」であったと思います。


いろいろありましたが、

長年連れ添った伴侶。

苦楽を共にし、

イサク誕生の喜びを分かち合い、

酸いも甘いも分け合ってきました。


そのサラが死を迎えたときのことは、

聖書にこう記されています。


サラは、カナン地方の

キルヤト・アルバ、

すなわちヘブロンで死んだ。

アブラハムは、

サラのために胸を打ち、

嘆き悲しんだ。

(創世記23:2)


アブラハムの喪失感は

いかばかりであったかと思います。


しかしこの後彼は

涙を拭いて立ち上がり、

彼が寄留する土地に

妻サラを葬るための墓所を得ようと

その土地の人と交渉をはじめたのです。


アブラハムは、

滞在していたマムレの地の

すぐ近くのマクペラの畑を、

法外な値段をふっかけられてもなお、

自分の土地にしたのです。


どうしてもこの地に

妻を葬りたかったのでしょう。


まだ自分のものになっていない土地。

人間的には、

いつ追い出されてもおかしくない場所。


しかしそこは、

主が「あなたとあなたの子孫に与える」と

約束してくださった土地でした。


アブラハムは、

まだ自分のものになっていないこの地に

愛する妻の墓所をもうけた。

―これは神の約束を固く信じる

信仰告白的な行動です。


主は必ずこの地を

私の子孫にお与えになる。

―彼はそう信じ、

悲しみの中でなお、

主への信頼を言い表したのです。


いや、深い悲しみに打ちひしがれていたからこそ、

彼はただ信仰にすがって

再出発しようとしていたのだろうと思います。


兄弟姉妹。

たとえば、

今はまだ信仰に導かれていない

あなたの子孫が

やがて教会に導かれ洗礼を受ける、

その日のために

前もって贈り物の『聖書』を準備しておく、といったような

信仰による行動を、

追い求めてみてはどうでしょうか。

もちろん真剣に祈った末に、ですが。


アブラハムが、

まだ手にしていない

しかし主が約束された地に妻の墓地をもうけたように―。


きっと主は喜び、

顧みてくださるに違いありません。



【小さな祈り】


主なる神様。

あなたがアブラハムの生涯の

最後にお与えになった信仰の試練に

彼はまったき信仰をもって

こたえました。

あなたと歩んだ生涯の

厚みを思わされました。

主よどうか、

わたしをとらえてください。

あなたのことをもっと

知りたいのです。

主イエスさまの義の衣をまとって

大胆に恵みの座に近づくことを得させてください。

この地で信仰を糧として生き、

あなたからの約束を握って

前を向いて、

望みを抱いて生きることが

できますように。

*あなたの言葉で祈りましょう。

アーメン。

















 
 
 

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