【聖句】
激しい突風が起こり、舟は波をかぶって、
水浸しになるほどであった。
しかし、イエスは艫の方で枕をして眠っておられた。
(新約聖書・マルコによる福音書4章37,38節)
【黙想】
以前仕えておりました教会で、
会堂建築、牧師館建築事業に漕ぎ出した時、
激しい突風が起こり、
舟は波をかぶって、水浸しになり、
少なくとも思いとしては「ああ~沈没する!」と思い悩む日々を過ごしました。
その時、わたしは、
しばしば今日の聖句を思い出しました。
嵐の夜の海。
小さな舟。
慌てふためく弟子たち。
そんな弟子たちのそばで、
枕して眠っておられるイエスさま。
絶対に恐れる必要はない状況で、
弟子たちは恐れるのです。
なぜでしょう。
イエスさまが私達と共におられることを
忘れていたわけではありません。
自分たちと共におられるイエスさまが、
どれほどのお方であるのかを知らなかったからです。
私達もしばしば、
イエスさまが共にいてくださることは忘れていないとしても、
イエスさまがどれほどのお方であるかを忘れて、
慌てふためくことがあるのではないでしょうか。
恐れる必要はありません。
イエス・キリストは神であり、
天地万物を創造された父の独り子であり、
全宇宙の主であり、
あなたのために十字架にかかって、
すべてを注ぎつくしてくださった友だから。
あの頃、私は、オランダの画家レンブラントの
「ガリラヤの海の嵐」という絵を額に入れて飾り、
事あるごとに眺め、見つめ、祈っていました。

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