【聖句】
しかし、わたしは主によって喜び
わが救いの神のゆえに踊る。
わたしの主なる神は、わが力。
(旧約聖書・ハバクク書3章18,19節)
【黙想】
預言者ハバクク。
南ユダがバビロンに滅ぼされる前、
国中に不法が蔓延るのを目の当たりにした
彼の預言書は、
主なる神に対する
痛烈な訴えからはじまります。
主よ、わたしが助けを求めて
叫んでいるのに
いつまで、
あなたは聞いてくださらないのか。
わたしが、あなたに
「不法」と訴えているのに
あなたは助けてくださらない。
どうして、あなたは
わたしに災いを見させ
労苦に目を留めさせられるのか。
(1章2,3節)
このような訴えに対して、
主なる神様は、
民の罪を正しく裁くこと、
その裁きによって
国が大打撃を受けること、
しかし時いたって、
生き延びたユダが回復へと向かうことを
啓示してくださいました。
ハバククは、
主なる神の啓示を受けとり
絶望的ともいえる厳しい現実に打たれつつも
主が最後には必ず
正義を行われることを聞きとり、
その約束を握って
泣きながら希望を叫びました。
わたしは静かに待つ
我々に攻めかかる民に
苦しみの日が臨むのを。
いちじくの木に花は咲かず
ぶどうの枝は実をつけず
オリーブは収穫の期待を裏切り
田畑は食物を生ぜず
羊はおりから断たれ
牛舎には牛がいなくなる。
しかし、わたしは主によって喜び
わが救いの神のゆえに踊る。
わたしの主なる神は、わが力。
(3:16-19)
目の前の現実は厳しく、
どこを見渡しても
望みは皆無である状態で
ハバククは、
主の御心がなるのを
静かに待つ、と言いました。
同時に、
わたしは主によって喜び踊る、
とも言いました。
忍耐しつつ讃美し、
讃美しつつ忍耐する
と言ったのです。
わたしたちもまた、
ハバククの背中を思いつつ、
厳しい現実のただなかで
ときに主に向かって
激しく迫っていきたい。
そして主の約束を受けとったなら
ただ主の真実に信頼して
力の限り讃美したい。
遠慮なくぶつかっていき、
その分恥も外聞もなく
喜び踊りたい。
もっと信仰は
泥にまみれていていいと思う。
小綺麗で洗練された
スマートな信仰生活など、
ほんとは、
ありえないと思います。
【小さな祈り】
天の父よ、
あなたは混乱と不法、
不信仰と放蕩の時代に
叫び続けたハバククの訴えを
受けとめてくださいました。
そしてあなたは、
本気でハバククに
向き合ってくださいました。
わたしもあなたの懐に
思い切ってぶつかって
あなたに心からの叫びを、
わたしのほんとうの言葉を、
注ぎ出すことができますように。
主よどうか、
あなたの真実で答えてください。
わたしたちもまた、
厳しすぎる現実の真っただ中を
突っ切って礼拝堂に馳せ参じ
思い切り讃美のいけにえを
ささげることができますように。
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*あなたの言葉で祈りましょう。
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アーメン。
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