【聖句】
直ちに、身に着けている飾りを取り去りなさい。
(出エジプト記33章5節)
【黙想】
そして、
「イスラエルの人々は、ホレブ山をたって後、飾りをはずした」と続きます。
主なる神をいただいた民でありながら、
イスラエルの人々は自分たちの飾りを外し、
それを溶かして金の子牛をこしらえ、
その偶像を神と仰いで礼拝したのでした。
この信じられない有様に、
当然、主は憤られモーセは怒りました。
そのような中で主は、
「直ちに、身に着けている飾りを取り去れ」と命じられたのです。
「飾りを取り去れ!」
このご命令は、時を越えて
私たちの心にも迫ってくるものがあるように思うのですが、いかがでしょうか。
昔、若い神学生がある教会で礼拝説教の奉仕をしたときのことです。
礼拝が終わった後、指導牧師が近づいてきて、
彼の背広の胸ポケットを指さしてこう言ったそうです。
「背広のポケットには光るものを入れるな。」
神学生はあわてて、
胸ポケットに差していた万年筆をしまったそうですが、
後々ゆっくり振り返ったとき、こう思ったそうです。
「先生は万年筆のことを言ったんじゃなくて、
説教者として『飾りを取り去れ』ということを仰りたかったんじゃないか」と。
説教者には、キラリと光るものがあってはいけない。
そういう教えとして受け取るべきだと、のちに思ったそうです。
身に着けている飾りを取り去ること。
それは、私にとってはどういうことだろう。
あなたにとっては何を意味するのだろう。
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