【聖句】
サラは言った。
「神はわたしに笑いをお与えになった。
聞く者は皆、わたしと
笑いを共にしてくれるでしょう」。
(旧約聖書・創世記21章6節)
【黙想】
アブラハムの妻サラが
約束の子イサクを生んだのは
アブラハムが神の約束を受けたときから
実に四半世紀も経ってからのことでした。
アブラハムもサラも、
自分たちの肉体が衰え、
子を宿すことが不可能であると感じ、
幾度も主の約束を疑って
人間的な方法を選択してみたり、
神の約束をひそかに笑ったりと、
つまずきの多い人生を
歩んできました。
しかし彼らは、
つぶやきながらも、
疑い、惑い、つまずきながらも、
決して召しを捨てることをしなかった。
自分たちの側に、
子を宿すことができる
可能性があるから信じるのでなく、
約束してくださったお方が
真実な方であるがゆえに、
ただこの一点に立って、
神様を仰いで信じ続けました。
忍耐し続けました。
彼らが自分自身の可能性ではなく
完全に神の可能性の中に
歩むようになるまで
神は約束の成就を待っておられたのです。
25年。
神の御言葉に従って
カナンの地へと旅立った時
75歳であったアブラハムは、
実に100歳になっていました。
25年。
自分自身の不誠実があぶり出され、
そびえたつ神の真実に打たれた旅路でした。
25年。
主に不可能なことがあろうか、
という御使いの言葉が真実であったと
証明された歳月でした。
約束の子イサクを生んだサラは言いました。
『神はわたしに
笑いをお与えになった。
聞く者は皆、
わたしと笑いを
共にしてくれるでしょう』
嬉しくてニコニコ笑う、
というのとは少し違うのです。
神の真実さに打ちのめされたとき
わたしたちは涙を流しつつ
心の底から笑うのです。
主はあなたにも、
忍耐し続けるあなたにも、
必ず笑いをくださいます。
【小さな祈り】
主なる神様。
あなたが与えてくださる笑いがあります。
どうか私が、最後まで、
耐え忍ぶことができますように。
何度倒れても、
何度疑い、惑っても、
どうかあなたから離れ、
あなたの道からそれ、
離れていくことが
ありませんように。
あなたの道で倒れ、
あなたの道で座り込み、
あなたの道の上で
涙を流すことができますように。
あなたがわたしに、
笑いを与えてくださるときまで
あなたの真実によって
わたしを覆っていてください。
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*あなたの言葉で祈りましょう。
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アーメン。
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