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執筆者の写真元気牧師

1月17日(火)




【聖句】


主は世界中至るところを

見渡され、

御自分と心を一つにする者を

力づけようとしておられる。


(旧約聖書・歴代誌下16章9節)



【黙想】


祈り。

それは神様と心を一つにする営みです。


ある牧師が祈りについて

教えている本の中で、

祈る時は、

自分の願いすら手放す

覚悟を持って主の御前に出るように、

と書いていました。


わたしの願いをかなえてください、

という祈りはとても大切です。

これが祈りの最も原始的な形でしょう。


けれども、

わたしの願いをかなえてください、

という祈りをし続けることは、

一歩間違えると、

自分にしがみついている、

自分にこだわり続けている、

ということにもなりかねません。


もしそうだとすれば、

そのような祈りをいくらし続けても、

平安は来ないでしょう。


とても逆説的ですが、

自分の願いすら手放すようにして

主に向き合うとき、

そこにはじめて、

天来の平安が満ち溢れるのです。


御子イエス・キリストは、

十字架におかかりになる前の晩、

ゲツセマネの園でこう祈られました。


 父よ、御心なら、

 この杯をわたしから

 取りのけてください。

 しかし、わたしの願いではなく、

 御心のままに行ってください。

 (ルカ22:42 )


苦しみ悶えながら、

自分の願いを訴えつつ、

自分の願いを退けて、

御父と心を合わせようとする

主イエスの祈り。


ルカによる福音書によれば

このように祈り切った

主イエスのもとに、

天使たちが降りてきて

イエスさまを力づけた、と

いわれています。


不思議な、

しかし象徴的な光景です。



神様と心を合わせる祈り。

神の御心と擦り合わせをしていく営み。

それはしばしば、

自分の願いをすら手放さねばならない

痛みを伴います。


しかし自分の願いすらも

手放すことができたとき、

あなたのへの神様の願いを

受け入れることができたとき、

そこには計り知れない神様の力が注がれます。



【小さな祈り】


主よ、あなたは今日も、

世界中を探されます。

あなたはわたしのことも

ご覧になっておられます。

あなたはわたしのことを

力づけたたいと

願っておられるのです。

わたしは今日も、

わたしの願いを携えて御前に出ますが、

この私の祈り願いをお聞きになったあなたが

どのようになさるかは、

あなたの御心のままになさってください。

そしてあなたがどうなさるにしても、

私が決して失望してしまわぬよう

慈しみ深く気遣ってください。

*あなたの言葉で祈りましょう。

アーメン。












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